マッサージや整体で骨折の被害も TBS系(JNN) 8月2日(木)20時50分配信<記事抜粋>
>マッサージや整体を受けて骨折するなどのトラブルが今増えています。被害の相談が5年間で800件近く寄せられているとして、国民生活センターが注意を呼びかけました。
>日々の生活でたまった疲れを癒やすマッサージ。東京都内のこの店では、横になって全身の筋肉をほぐしていくコースが人気です。
>このところ、都市部を中心に増加するマッサージを中心としたリラクゼーション・スペース。一方で、トラブルも相次いでいるといいます。
>国民生活センターによりますと、マッサージなどを受けて、「ろっ骨が折れた」といった相談や「腰をまっすぐにできないほど痛くなってしまった」という相談が、2007年度以降で825件も寄せられています。その半数近くが整体やカイロプラクティックでの施術だったといいます。「指圧」や「柔道整復」には国家資格が必要ですが、整体やカイロプラクティックには国家資格がありません。
>ただ、国家資格のないマッサージ店でも独自の取り組みをしているところもあります。こちらの店で働くには、300時間の講習を受けたうえ、民間団体が発行する資格の取得が必要だといいます。
>また、定期的な勉強会など独自の取り組みで事故が起こらないよう、技術水準の維持に努めています。しかし、広告や看板だけで利用者が資格のあるなしや店の善し悪しを見極めるのは難しいのが現状です。
>国民生活センターでは、国家資格のない整体などについても、業界に対し施術の際のガイドラインを作成するよう求めています。(02日16:17)
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そういうことなんです。
しかし、症状の悪化という被害報告としては整形外科や接骨院、国家資格のマッサージ師でも、実はちらほらあります。保険診療だから被害報告をせず表面化しないだけかもしれませんが、当院にはそういった患者さんが時々来院されます。
基本的に整体には国家資格というものがありません。むしろ国家資格にできたなら、効果実績の弱い接骨院、整形外科、国家資格のマッサージ院はつぶれてしまうのかもしれません。
実はほとんどの接骨院では保険診療 ”外” の施術を行っています。その理由として、保険診療では効果が期待できないこと、患者さんを治していかないと次から来なくなってしまうことが挙げられます。
結果を出さなければ国家資格を持っていても意味がないのです。
「電気をいくら当てても、良くなった気がしない。」
これでは意味がないのです。
だからと言って、すべての整体法が正しいとは思っていません。私も多くの整体院には危険を感じています。
整体院全体のおよそ8割程度は、上記事のように患者さんの症状を悪化させたり、事故を起こしたりしているのではないかと思っています。
残りの2割程度、、、あるいは1割なのかもしれませんが、その整体院のみ患者さんを確実に改善させていると個人的には考えています。
記事では国家資格ではない「マッサージ」について触れていますが、マッサージとは本来国家資格を持った者に対して使用できるもので、国家資格を有さない者はマッサージ師ではないのだと思います。
最近ではリラクゼーションサロンと呼ばれる店舗がスーパー銭湯などでよく見かけるようになりましたが、国家資格を有していない店舗の場合は「マッサージいくら」とは表記してはいけないことになっています。またそういった店舗の従業員には時々アルバイトで入った素人さんもいるようです。
マッサージと整体は異なるものですし、整体の中でもカイロプラクティクと中国整体、無痛整体とはそれぞれ やり方も考え方も異なりますので、ひとくくりに「整体で被害!」と言われてしまうとなんだか悲しい気持ちになります。
また整体やカイロプラクティクは違法だ!という批判もありますが、我々整体師は民間資格であって国家資格ではないことをちゃんと理解しています。ですから「治療」ではなく「施術」を行っているのです。
※国家資格でない者が「治療」を行うことを法律で禁止されているためです。
余談ですが、当院に来院された「他の治療院で悪化させられた患者さん」の例を挙げてみます。
■整形外科での被害ケース
>椎間板ヘルニアで牽引したら、症状が悪化して牽引台から降りられなくなってしまった。
>椎間板ヘルニアでリハビリをしたら症状が悪化した
■接骨院での被害ケース
>マッサージを受けたら、余計に痛みが増した
>首をゴリゴリされたら肩が挙がらなくなった
■カイロプラクティクでの被害ケース
>首をポキポキされてから、首を絞められるような違和感が取れなくなった
>股関節をパキパキされてから、お尻の筋肉が裂けたような痛みが取れなくなった
■マッサージ店での被害ケース
>肋骨が折れた
>膝の症状が悪化した
>もみ返しがひどくて頭痛がした
■整体院での被害ケース
>首を施術してもらったら、めまいが止まらなくなった
>機械で骨盤をガチャン!とされてから、歩きづらくなって痛みが増した
あまり被害ばかり書くと気持ちが沈んでしまうので、改善例でも挙げましょうか??
>椎間板ヘルニアの手術を勧められていたが、整体で痛みが消え手術を免れた
>医者へ行っても取れなかっためまいが整体でなくなった
>薬で良くならなかった頭痛が消えた
>原因不明の全身痛が改善した
>顎関節症が改善した
などなど...改善例は無数ですね。。。
まとめとして
国家資格を持っている方からしてみれば、持っていない施術者が劣って見えるのでしょうけれど、実際はそうではないということを理解した方がよいのかもしれません。
最終的には患者さまの症状が改善できているのかどうかであって、患者さまにとっては国家資格があろうとなかろうと、症状が改善できればよいのです。
それは資格や手技を超えて、施術される先生個人個人の技量でもあると思います。
接骨院だって、整形外科だって、マッサージ師だって、整体師だって、カイロプラクティクであっても、患者さんが喜んでいただける結果を残せれていれば良いと思います。
すべては患者さんのためですものね。
異種手技間、有資格無資格間の醜い争いは必要なし!w